こんにちは。tarumiです。

世はバレンタイン。
昨年までは、
1個ももらえなかったらかわいそう・・・
と息子の分を用意していましたが(笑)、
今年は気楽に
娘の友チョコ作りのお手伝い。
(一応主人の分も作りましたよ 笑)
あま~い香りの広がるキッチンで、
小さい頃わくわくしながら見た絵本
『ぐりとぐら』のことを思い出しました。
ということで、今回は
世代を越えて愛される不朽の名作
『ぐりとぐら』のご紹介です。
※さいごに読み聞かせ動画もありますので
ぜひご覧ください♪
*ブログを始めるきっかけなど自己紹介はコチラ↓です^^
「ぐりとぐら」

作品情報(対象年齢、作者、イラスト、発行など)
作 :中川 李枝子
絵 :大村 百合子
出版社:福音館書店
初 版:1967年1月
対象年齢:3才~
(自分で読むなら)小学低学年~
日本だけでなく、世界各国で翻訳され
愛され続けるふたごの野ねずみ
『ぐり』と『ぐら』のお話。
関連書籍も合わせたシリーズ累計は
2500万部超えという、
世代を越え、国境も越えて読み継がれている、
言わずと知れた不朽の名作です。
今回ご紹介するのは、
大人気の『ぐりとぐら』シリーズ最初のお話。
今から50年以上前に、
中川李枝子さんと山脇百合子さん姉妹によって
生み出された『ぐりとぐら』。
当時保育士の仕事をしていた作者の中川さんが
大きなたまごの存在を際立たせるために
主人公を小さなねずみにしたのだとか。
なるほど~。
物語の誕生した瞬間の裏話を知るのも
また楽しいですね。

【ぐりとぐらシリーズ】には
① ぐりとぐら
② ぐりとぐらのおきゃくさま
③ ぐりとぐらのかいすいよく
④ ぐりとぐらのえんそく
⑤ ぐりとぐらとくるりくら
⑥ ぐりとぐらのおおそうじ
⑦ ぐりとぐらとすみれちゃん
があります。
あらすじ
青と赤のとんがり帽子とつなぎがトレードマークの
ふたごの野ねずみ『ぐり』と『ぐら』。
二人はとっても仲良し。
お料理すること食べることが何より好きなぐりとぐら
今日も大きなカゴを片手に
歌いながら森へと出かけます。
そこで見つけたのは・・・
道の真ん中に落ちていた
大きなたまご!
二人は大興奮で何を作るか考えます。
そうだ!かすてらを作ろう!
でも、卵は大きすぎて運べません。
さあ、ぐりとぐらは
どうするのでしょう?
みどころと魅力
想像力をかきたてるカステラの描写♪

絵本のかすてらは
ふわふわ加減や甘い匂い
朝から晩まで食べてもまだ残るくらいの大きさ
など、いろんな感覚を刺激されることで
子どもたちの想像力を豊かに
そして食べ物に興味を持つきっかけにも
ひと役かってくれました。

家族の数だけきっとある!『ぐりぐらの歌』
そしてぐりとぐらと言えば、この歌。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
毎回同じでは怒られてしまい、
節を変えたり、テンポを変えたり、
親もいろいろ工夫したりして結構大変^^;
でも、それもまた楽しいんですよね。
きっと家族の数だけ
ぐりとぐらの歌はあるんでしょうね。
ぐりとぐらに学ぶ、柔軟な発想力
魅惑のカステラの描写もさることながら
ぐりとぐらの
柔軟な発想力 と おおらかさ
は清々しいほどです。
たまごが大きすぎて運べない。
なら、ここで作ればいいじゃない。
おなべもふたも
大きくてリュックには入らない。
なら、転がしていけばいいじゃない。
ひっぱっていけばいいじゃない。
食べきれないくらい大きなかすてら。
なら、みんなで食べればいいじゃない。
たまごのカラが残っちゃった。
なら、車を作って
乗って帰ればいいじゃない。

これぞ臨機応変のお手本のような
鮮やかな切り替え術!
二人の想像力は柔軟でとっても軽やか。
できないならどうする?
道具がないならどうする?
年を重ねるにつれ
柔軟に軽やかに生きることの大切さ、
そしてそのむつかしさが身にしみているからこそ
より生き生きと眩しく感じられるのかも・・・
既成概念にしばられないこどもたちは
柔軟におおらかに、創意工夫する過程をも楽しむ
ぐりとぐらのそんなすがたをごく自然に受けとめて
いっしょに楽しんでいる気がします♪

「ぐりとぐらに苦手な物はあるの?」
という読者からの質問に作者の中川さんは、
「失敗しても間違っても平気。やり直せばいいもの」
(参照:「ぼくらのなまえはぐりとぐら 絵本『ぐりとぐら』のすべて」より)
と答えています。
うんうん。そのとおりですよね。
試行錯誤しながら「今ここ」を楽しむこと。
ぐりとぐらのおおらかさの核心にあるものが
読んでいる側の私たちにも伝わり
ふっと肩の力を抜いて、大切な在り方を思い出せる
そんな気がします。
感想:子育てを振り返って思うこと

『ぐりとぐら』といえば
“かすてら”
“かすてら”といえば
『ぐりとぐら』
と言っても過言ではないくらい
みんなの記憶に残る
鍋いっぱいに膨れ上がった
黄色いふわっふわのかすてら。
絵を見ているだけで
甘~い香りが漂ってきそう!
もう、よだれが止まりません(笑)
そりゃ動物たちも集まってくるわけです。
わたしも小さい頃読んでもらい、
鮮明に記憶に残っている一冊です。
このかすてらに憧れて、
母にせがんで作ってもらうことに。
料理の得意でなかった母と、
小さなわたしと妹も手伝って一緒に作りました。
今思えば、あれは
ホットケーキミックスで作ったホットケーキでした(笑)
甘くはなかったけど、
でもすごくいい匂いがして、美味しかった。
文字通りおいしい記憶です。

わたしが母になり
娘や息子にも読み聞かせした時も
案の定かすてらが食べたい!とせがまれました。
母同様、料理が得意でなかったわたしは
家族ぐるみで仲良しのお母さん友達にお願いして
一緒に作ることに。
材料を混ぜたりする工程からお手伝いした子どもたちは大はしゃぎ!

フライパンからあふれそうなくらいこんもり膨れあがったかすてらにきゃあきゃあ大興奮です。
アツアツ出来たてのかすてらを
みんなで一緒に食べました。
「あれは美味しかったよねー」
と、大きくなった今でも
思い出すだけで幸せな気持ちになる
かすてらになったようです。
おわりに

いかがでしたでしょうか?
一度読んだら、実際嗅いだことがなくても
記憶に残る甘~いかすてらのにおい。
チョコの甘い香りもいいですが、
ぜひこの絵本を手に取って
ぐりとぐらの作るかすてらの甘いにおいも
堪能してみてください。
子どもさんと一緒に作ってみるのも
オススメです。
お母さんにも子どもさんにも
きっと甘くてふわふわした
幸せな記憶になると思いますよ。
ああ、食べたくなっちゃったなあ。
料理は相変わらず苦手な母とふたりして、
お菓子作りの得意な娘に習いながら
今度こそ!
甘くてふわふわのかすてらを作ってみたいと思います。
読み聞かせ動画
大草原の小さなアトリエ 優(ゆう)さん
による 読み聞かせ動画 もオススメです。
まるで紙芝居のような
どこか懐かしくあたたかみのある雰囲気に
こどもだけでなく大人も思わず引き込まれてしまいます*^^*
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