奇想天外な展開に驚き☆ワクワク♪想像力ふくらむ絵本『おじさんのつえ』

こんにちは。tarumiです。

 

私の実家には、開かずの間があります。

 

私や妹が嫁ぐ時に、

家のスペース上持って行けなかった物や、

亡くなった祖父母の物が

そっとしまわれています。

 

先日、探し物の為に入ったその部屋で、

祖父が愛用していた杖が目に入りました。

 

杖にはおよそ似つかわしくない、

ファンシーな名前シールが貼られていて、

そこには祖父の名前と、

ウチの娘と息子の名前が

仲良く書かれていました。

 

 

今回ご紹介するのは、

 

『おじさんのつえ』

 

いろんな物に姿を変える不思議なおじさんのつえ。

 

文字はシンプルですが、

想像を超える発想とユーモラスな絵に、

子どものみならず大人も楽しめる作品であり、

ウチの子ども達にとっても、

優しくて大好きだったひいおじいちゃんとの

大切な思い出の絵本です。

 

 

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自己紹介 tarumi

 

 

『おじさんのつえ』

 

作品情報(作者、イラスト、発行など)

作・絵:五味太郎

発行所:岩崎書店

発行日:1977年8月

 

 

あらすじ

おじさんのつえは、

とても不思議なつえ。

 

パイプかと思えばストローになり、

笛や花火にもなる!

 

本当に不思議なつえなんです。

 

 

 

みどころと魅力

 

 

子どもから大人まで幅広いファンを持つ

五味太郎さん。

 

五味さんの著作絵本は300冊を超え、

世界各国で翻訳された絵本も、

30種類、12か国に拡がっています。

 

国の垣根も時代も越えて愛され続ける、

楽しい作品がいっぱいです。

 

今回はその中から、

『おじさんのつえ』のご紹介です。

 

おじさんの持っているカラフルな棒。

 

・・・杖なの?

 

おじさんに質問する〈ぼく〉と

同じ目線で物語は進んでいきます。

 

たばこだったり、ストローになったり、

おじさんの杖はあれよあれよと

いろいろな物に大変身!

 

雲に杖を引っかけて移動したり、

ソリになった杖で雪山を滑り降りたり。

 

まるで自分も〈ぼく〉と同じように

おじさんと一緒に不思議な世界を

旅しているような感覚を味わえます。

 

杖のライトで照らされた洞窟の中の

明暗のグラデーションや、

色鮮やかな花火など、

コミカルだけど丁寧で妙に説得力のある絵は

とても魅力的。

 

画面から溢れ出しそうな

カラフルな絵を見ているだけでも

十分楽しめますが、

ページをめくるたび起こる奇想天外な展開には

驚きとワクワクがたくさん詰まっています。

 

 

これは本当に杖なのか?

 

それとも、広い世界と繋がる魔法のツール?

 

〈ぼく〉の質問に、

否定も肯定もせず、黙って歩くおじさん。

答えがないからこそ、

さらにむくむくと想像は膨らみます。

 

独特のユーモアとユルさで

小さいお子さんも、

自分で次々とページをめくるのが楽しくなる

五味マジック満載の一冊です。

 

 

感想:子育てを振り返って

 

 

 

子どもって、大人の持っている物に

ものすごく興味を抱きますよね。

そして怒涛の質問攻め。

 

見慣れない物を見ると、

「それ、なあに?」

「ぼく(わたし)も欲しい!」

てな具合です。

 

ウチの2人の子どもも、

この絵本が大好きでした。

 

美味しそうなキャンディのような杖に

興味津々。

 

娘のお気に入りは笛になったり、

色とりどりの花火が出る所。

 

動物やみんなを笑顔にできるこの杖を

本気で欲しがっていました。

 

息子のお気に入りは、杖が水道になる所。

 

「おじさんの頭、ツルツルだね」

 

・・・いや、そこ杖関係ないし(笑)

 

 

ある日、私の祖父の家に遊びに行った時の事。

玄関にあった祖父のT字型の杖に

目を輝かせた2人。

 

「あー!本物の杖だ!」

 

取り合いの果てに、持ち主の祖父が間に入り、

交代で使うという約束で貸してもらえることに。

 

祖母が子ども達用のファンシーな持ち物シールに

祖父と、ウチの娘と息子の名前を書いて貼ってくれたもんだから

子ども達は大はしゃぎ♪

 

子ども達の想像の中で、

いろんな物に形をかえる自分の杖と、

きゃあきゃあ楽しそうに遊ぶ曾孫の姿を、

優しい眼差しで眺めていた

今は亡き祖父の顔が

今でもはっきり思い出せます。

 

 

おわりに

 

 

小さい子の好奇心は無限大。

私たち大人が常識だと思っている

その概念にハマらない想像力に

驚かされることもしばしば。

 

この『おじさんのつえ』も、

日常使う物に視点を置き、

それを絵本の題材にすることで、

小さい子も普段の使い方以外の可能性に

いろんな想像を膨らませたりと、

自分の周りの物に興味を持つきっかけに

なるのではないかな、と思います。

 

危ない使い方をした時は叱るべきですが、

子どもの柔軟な想像力は

伸ばしていってあげたいものですね。

 

 

意外な思い出の品に出会い、懐かしさに浸った結果、

探し物を探すのを忘れた、残念なtarumiでした(泣)