読み聞かせ動画と絵本の紹介『はじめてのおつかい』~不安と緊張、そして達成感。親子で共感する絵本~

こんにちは。tarumiです。

 

仕事帰りに、近所のドラッグストアに

買い物に寄った時のこと。

 

小さい女の子が、

自分の身長の半分以上ある

トイレットペーパーを必死に抱えて

店のドアの前に立ったので

「大丈夫?前見える?」

と声をかけつつドアを開けると、

「大丈夫!ありがとう」

とお礼を言ってくれました。

 

きっとおつかい頼まれたんだなあ、と

懸命な姿にほっこりしたことでした。

 

この出来事で思い出し、

久々に手に取ったのが、

今回ご紹介する

 

『はじめてのおつかい』

 

です。

 

誰しも小さい時に経験があるのでは?

 

ひとりぼっちで心細かったこと、

不安になったこと。

 

そして成し遂げた時のあの感覚。

 

その一部始終を疑似体験できる

おつかいデビューのお話です。

 

※さいごに読み聞かせ動画もありますので
ぜひご覧ください♪

 

*ブログを始めるきっかけ等自己紹介は、
↓コチラにて♪

自己紹介 tarumi

 

『はじめてのおつかい』

 

作品情報(対象年齢、作者、イラスト、発行など)

 

作:筒居頼子

絵:林 明子

発行所:福音館書店

発行日:1977年4月

対象年齢:読み聞かせなら3歳~

自分で読むなら小学校低学年~がオススメ

 

*福音館書店【こどものとも傑作集】の1冊。

 

あらすじ

 

5歳のみいちゃんは、お母さんに、

赤ちゃんの為に牛乳を買ってくるように

頼まれます。

 

「ひとりで買って来られる?」

 

「うん!みいちゃん、もういつつだもん」

 

お母さんとの約束は2つ。

車に気をつけること。

お釣りを忘れないこと。

 

さあ、ドキドキのはじめてのおつかい。

 

みいちゃんはちゃんと

やり遂げられるのでしょうか?

 

 

 

みどころと魅力

 

物語の様々な描写からは、

緊張や不安など、

5歳の女の子の心の動きが

読み手にも細かく伝わってきます。

 

まるで自分の事のように

ドキドキハラハラ。

 

さらに絵は丁寧で温かみがあります。

 

林さんの描く女の子はほんとに

仕草も表情もかわいくて、

ガンバレ!と応援したくなります。

 

背景や商店の細かさや、

派手さはないけれど、

鮮やかな色使いも優しさが溢れていて

ステキです。

 

 

 

商店の名前が作者の名前と同じ

《筒井商店》だったり、

絵の教室の先生の名前が《はやしあきこ》

だったり。

「さがしています」の張り紙の猫が

街の風景のどこかにいたり。

そんな遊び心も楽しいです。

 

個人的には、

みいちゃんのお家の様子に

親近感をおぼえます。

 

泣き叫ぶ赤ちゃん。

買い物してきた物も足元にあるし、

掃除機も出しっぱなし。

やかんと鍋のお湯は沸き立って

モウモウと湯気をあげています。

 

お母さんの忙しさをギュッと凝縮している

このページ。

それでもお母さんはみいちゃんに

優しい笑顔を向けています。

 

母は偉大です。

 

大人は小さい時の自分と重ね合わせて、

子どもと同じ目線で楽しめるのも

この絵本の面白いところだと思います。

 

長い間読み継がれている

ロングセラーの絵本です。

 

感想:幼い頃を振り返って

 

 

みいちゃんは、ちょっと引っ込み思案な

女の子のようです。

 

私も幼い頃は、母のスカートの後ろに

すっぽり隠れる子でした。

 

なので、みいちゃんの頑張りは

他人事のようには思えません。

 

お母さんに頼られた事が誇らしくて、

テンション上がって走ってコケて。

自転車がきたら、壁にピッタリ引っ付いて

避けてみたり。

 

5歳の子の等身大の姿が微笑ましいです。

 

いつもは大人と一緒に歩く街並み。

でも、ひとりぼっちで見る風景は

全く違って見えるもの。

慣れ親しんだ街でも、

子どもには大冒険です。

 

 

やっと辿り着いたお店で、

一生懸命大声を出しているつもりなのに

気付いてもらえない心細さ。

 

最初にいた自分より、後に来た大人が

次々と先を越していく不安。

 

渾身の大声でお店のおばさんを

呼び止めたみいちゃん。

おばさんと目が合って、

口から出そうな心臓の音。

憶えのある感情に、こちらまでドキドキ。

 

やっと気づいたおばさんが

かけてくれた優しい言葉に、

みいちゃんの目からは涙が。

 

緊張から解き放たれ、ホッとしたのが

よくわかる描写に、こちらまで

つられてホロっとしちゃいます。

 

 

ギュッと大事に握りしめていたから

あたたかいお金。

絶対落とさないようにっていう

責任感が温度として表現されています。

 

そのお金を牛乳と引き換えに渡します。

 

この時点で安心して、

おつりをもらうことも忘れて

家路を急ごうとするところも

5歳の子っぽくてかわいいです。

 

坂の下で待っていたお母さんを見つけた瞬間の、

みいちゃんの安堵感と達成感は

計り知れません。

 

小さなみいちゃんの大冒険に

感情移入しっぱなしでした。

 

お母さんも、忙しいからと

おつかいを頼んだものの、きっと、

大丈夫かしらと不安な気持ちもあったはず。

 

牛乳を抱えて走ってくる我が子の姿を見て、

ホッとしただろうし、

その成長が嬉しかっただろうなと

《母親の目線》でも

改めて読むことができ、

あたたかい気持ちになりました。

 

 

ちなみに私の子どもも

はじめてのおつかいは経験済み。

 

上の子はドヤ顔で難なくクリア。

 

下の子はボーっとしてて不安だったので、

姉をお目付け役に任命しました。

 

窓から顔を出し、帰りを待っていた私に

気付いた下の子が、

「ママーッ」

と車の来る通りを駆け出しそうになり、

お目付け役の姉にこっぴどく怒られていました(笑)

 

2人で、腕をビシッと挙げて

左右を確認して道路を渡る姿が

微笑ましくて笑ってしまいました。

 

下の子のやりきった感満載の笑顔を

今でもはっきり思い出します。

 

下の子は姉に怒られたことしか

憶えてないかもしれませんが(笑)、

母としては、子どもがまた一つ

成長した瞬間を両目に焼き付けた

嬉しい出来事でした。

 

 

おわりに

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

小さい時に必ず通る道であろう

はじめての○○。

 

親は実は心配でハラハラ。

 

子どもは、外の世界で

新しいものを見て触れて、

自分で何か成し遂げる喜びを経験します。

 

そうして得たものは、

“自信”へと姿を変え、

子どもの成長の基盤となります。

 

そんな子どもたちを信じて見守り

支えるのも親としての大切な役目です。

 

つい手出ししたくなりますが、

そこはグッと我慢。

 

でもその分、

がんばった子どもさんのことは

めいっぱい褒めてあげてくださいね。

 

褒めてもらえた経験を栄養に変えて、

お子さんがスクスク成長する姿を

間近でたっぷり味わってくださいね^^

 

読み聞かせ動画

 

大草原の小さなアトリエ 優(ゆう)さん

自己紹介 大草原の小さなアトリエ 優(ゆう)~読み聞かせ動画制作~ 

による 読み聞かせ動画 もオススメです。

まるで紙芝居のような

どこか懐かしくあたたかみのある雰囲気に

こどもだけでなく大人も思わず引き込まれてしまいます*^^*