『ゆうきをだして』~背中をそっと押してくれる絵本~

こんにちは。tarumiです。

 

 

突然ですが、文房具フェチのわたし。

文具屋に入ると、ときめきを発動してしまい、

時間を忘れてしまうこともしばしばです。

 

この間もまた文具屋に行くと、

『春の新入学フェア』なる特設スペースが

目に留まりました。

 

 

 

春は出会いと別れの季節。

新しい世界に一歩踏み出すのは

ワクワクするような不安なような・・・

 

 

そんな期待と不安の入り混じった

新生活を迎える方や

子どもさんとそのご家族にオススメなのが、今回ご紹介する

『ゆうきをだして!』

です。

 

 

*ブログを始めるきっかけは

コチラ↓『自己紹介』にて書いています。

自己紹介 tarumi

 

 

『ゆうきをだして!』

 

 

作品情報(対象年齢、作者、イラスト、発行など)

 

 

原   作:くすのき しげのり

文 ・ 絵:いもと ようこ

出 版 社:佼成出版社

出版年月日:2011年4月

読み聞かせ:3才~

 

 

 

あらすじ

 

 

心地よい土の中に

ずっといたいと思う球根に、

もぐらが言いました。

「春なんだから、芽を出してごらん」

 

「でも・・・ぼく・・・

このままでいい・・・・」

 

知らない世界が怖くて、

勇気の出ない球根ですが、

おひさまにあたためられて

うとうとしている間に、

うっかり土の上に顔を出してしまい・・・

 

 

 

 

みどころと魅力

 

 

 

春らしく温かみのある色使いの中に垣間見える力強さ

 

大人気の絵本作家、いもとようこさんの

たくさんたくさんある作品の中の1冊。

 

 

あたたかな色づかいと、

ほんわか優しい絵で

子どもにも大人にも

ファンの多い作家さんです。

 

 

この『ゆうきをだして!』も

春らしい色彩で

表紙からはみ出しそうなチューリップからは

元気がもらえる気さえします。

 

 

 

チューリップの成長から学ぶ勇気と思いやり

 

 

勇気を出すことの大切さと、

未知の世界を知ることの素晴らしさを

堂々と咲き誇るチューリップが

教えてくれます。

 

チューリップの成長を通して、

周りのサポートの大切さ、ありがたさや、

一人じゃないよという

強いメッセージを感じられる、

勇気をもらえて、笑顔になれる一冊です。

 

 

感想:子育てを振り返って思うこと

 

 

この絵本の主人公は球根です。

球根が周りの仲間に見守られ、励まされて

少しずつ 少しずつ

きれいなチューリップになっていきます。

 

 

小さな子にもなじみ深いチューリップ。

 

ウチの子どもたちも、

小さい頃通っていた保育園で

チューリップの球根を植え、

育てていました。

 

幼い子供時代は無敵!

 

 

この絵本の球根は

環境が変化していくのを怖がっていました。

 

 

小さい子どもは

親が考えるよりも怖いもの知らずで、

大人になったら、

ためらってしまうようなことにも、

平気でぶつかっていきます。

 

 

ウチの子どもたちも、

幼い頃は知らない人に話しかけちゃったり、

初めて出会う子たちとすぐ仲良くなったりと、

大人の私には大きく感じる壁も

簡単に飛び越えていました。

 

 

そんな子どもたちも大きくなってくると、

少しずついろいろなことを考え始め、

以前のように自由には

動けなくなっていったりもします。

 

 

 

ウチの娘は、

小さい頃からは考えられないくらいの

人見知りになりました(笑)

 

 

そんな子どもたちに

なかなか直接「勇気を出して」

というのはむずかしいですよね。

 

 

私たち大人は、

この絵本の中のもぐらやたんぽぽのように

自らも成長を経験した

人生の先輩です。

 

 

少し勇気を出して踏み出したら

きっといいことが待っている、と

わかっていても、

「親の心子知らず」とはよく言ったもので、

子どもたちの心に

ストレートには届かないし、

逆に手を出しすぎても、

子どもたちの成長の妨げになります。

 

 

そんな自我の芽生えた子どもたちの

心の支えの一つとして、

子どもが小さいうちに

この絵本を一緒に読んでおくのも

いいのかなと思います。

 

 

(思春期真っ只中の子どもたちはなかなか

一緒に絵本なんて読んでくれませんから)

 

 

 

私たち大人が

絵本に出てくるおひさまのように、

あたたかな愛情で子どもたちを包み、

優しく降り注ぐ雨のように、

子どもたちの成長を

サポートする存在だということが、

子どもの心の深いところに

さりげなく伝わるといいなと思います。

 

 

親や大人は、

包み込むような優しさで見守りつつ、

ゆっくり根気よく励ましてあげる事が

大切なのだなあと

改めて気付かされました。

 

ついつい私たち大人は経験から

あーしろこーしろと口を出し、

急かしてしまいがちですから・・・

 

 

成長から学ぶ[気づき]の大切さ

 

 

少しずつ少しずつ成長を重ね、

ついに花開いたチューリップを、

てんとう虫やもんしろちょうが

歓迎してくれました。

 

咲くのを待っていてくれた野原の友達や、

もぐらも土の中から出てきて

喜んでくれました。

 

 

“自分の成長”が

みんなを喜ばせることができるんだ

 

 

という発見は、

変化を怖がっていたチューリップの気持ちに

大きく影響を与えたに違いありません。

 

この経験は自信に繋がり、

目の前の世界はきっと

キラキラ輝いているはず。

 

「ゆうきをだして よかった~」

 

というチューリップのセリフが微笑ましく、

素直に心に響いてきます。

 

 

勇気を出して踏み出したからこそ

出会える素晴らしい世界がある。

たくさんの人に支えられて生かされている。

そんなことを教えてもらえる

素敵な絵本だと思います。

 

 

人生の先輩である大人の立ち位置・役割とは?

 

 

親はできることなら

子どもには苦労はさせたくないと思うもの。

つい余計な手出しをしたくなっちゃいます。

 

でも子どもには子どもの世界があり、

自分で乗り越えることでしか

見えない景色もあります。

 

親は経験を積んできた人生の先輩です。

 

新しい世界に一歩踏み出そうとしている

子どもたちに寄り添い、支え、

励まし、サポートできる、

そんな存在でありたいですね。

 

 

 

 

おわりに

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

 

大人の方でも何か迷い悩んで

歩みを止めてしまうこともあると思います。

 

 

大人になってもやはり不安にはなるし、

新しい環境に、

はじめの一歩を踏み出すのは

思い切りと勇気が必要なのは一緒です。

 

 

でも案外、一歩踏み出してみると

あれ?どうしてあんなに悩んでたんだろう?

と思うくらい、楽しくて

素敵な世界だったりすることもあります。

 

 

踏み出さなければ何も変わらない。

 

 

迷ったり、不安に思うことがあったり、

今勇気を出すことを

ためらっている方にも、

ぜひ手に取っていただきたい絵本です。

 

 

大丈夫。あなたは一人じゃないよ。

信じた道を行きなさい。

と、

背中をそっと押してくれるような、

さりげない優しさを

感じていただければ嬉しいです。