猫好きにはたまらない!『ねこづめのよる』

こんにちは。tarumiです。

 

 

昨今、猫を飼う人の割合が

犬を飼う人の割合を上回ったそうです。

 

私はどちらかというと、

体全体で感情を表現する

わかりやすい犬の方が好きなんですが、

娘はあの自由な感じがいいと

猫派のご様子。

 

そんな娘が本屋でひとめぼれして

購入してきたのが

今回ご紹介する

 

『ネコヅメのよる』

 

です。

 

猫好きには有名なこの一冊。

 

猫による猫だけが知っている夜を

覗きに行きましょう。

 

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自己紹介 tarumi

 

 

『ネコヅメのよる』

 

作品情報

 

作  :町田 尚子

出版社:WAVE出版

発行日:2016年5月

 

 

あらすじ

 

階段でお昼寝中

「おや?」

 

まったり毛づくろいの最中

「あれ?」

「もしかして・・・

そろそろかもしれない」

 

 

 

そのよる。

 

「まちがいない」

「こんやだ」

「いそげ、いそげ」

 

闇にまぎれてそぉ~っと家を抜け出します。

 

すると、

あっちからも ネコ。

こっちからも ネコ。

 

たくさんの猫たちが集まってきます。

みんな同じ方向を目指します。

 

同じ場所に集まったたくさんの猫たちは

みんな空を見上げて何かを待っています。

 

一体、何が起こるのでしょうか?

 

 

みどころと魅力

 

THE 猫好きによる、猫好きのための本!

 

「猫たちの秘密、教えます。」

 

そんなキャッチフレーズが

ピッタリなこの本。

ついのぞいてみたくなります。

 

愛猫家としても有名な

画家・町田尚子さんの、

猫好きによる猫好きのための本と言っても

過言ではない作品です。

 

この絵本の主人公猫は

町田さんの飼い猫「白木」さん。

出会いは8才の時という、

人間でいうと立派なおじさま猫です。

 

 

作者の町田さんは動物の保護活動にも

携われていて、

「白木」さんも猫の譲渡会で

出会った猫。

 

さらに、絵本に登場する他の猫のほとんどが

片耳に“さくらねこ(避妊去勢済)”の

しるしである“切れ目”の入っている

{保護猫}であることも話題になりました。

 

だからなのか、出てくる猫すべて

丁寧に描かれていて

深い愛情を感じます。

 

アナタも虜に!絵画のような絵本

 

まず表紙のインパクトがすごい!

 

 

何だかクセの強そうな猫が

不気味な表情で

爪を舐めながらこちらを見ている・・・

ピリッと緊張が走ります。

 

ホラーテイストなのか?

と思いつつ

ページをめくると、

階段の上からこちらをじっと見つめる猫が。

 

ますますミステリアス。

 

もうこの時点でかなり引き込まれています(笑)

 

繊細さとダイナミックさが

入り混じった絵と、

上から俯瞰で見たり

下から見上げたりする

迫力のある構図に圧倒されます。

 

文字は最小限で、

世界観の邪魔をしません。

 

どのページも

見開きの絵画を観ているような

贅沢な気分になります。

 

そしてなんと言っても

触りたくなるような

猫の毛並とその質感、

独特の丸みのあるフォルムが

猫好きさんの心をわしづかみにします。

 

寝ぼけた顔

 

毛づくろいしているポーズ

 

どのアングルもリアルで

表情や日常の仕草が

まるで本物の空気感です。

 

猫好きさんも納得!の小ネタが満載♪

 

ページを隅々まで見ると、

玄関の猫トイレや猫用のドア。

ごはんのお皿のまわりには

食べこぼしがあったり。

家のあちこちに置かれた猫じゃらし。

 

猫を飼ってる人なら

共感するポイントも

たくさん散りばめられていて

それを探すのも楽しいですね。

 

 

感想

 

 

猫って何だかミステリアス。

 

犬の溢れんばかりの

はじける元気さとは対照的で、

自由でゆったりとしたたたずまいが魅力的。

 

友人の家にいる猫もとっても個性的。

毛並みもビジュアルも

文句なしの美人さん。

 

寄って来たかと思いきや、

「撫でるがよい」

と言ってるとしか思えないような

チラ見ぶり。

 

その絶妙な距離感とか

斜めから観察するような視線とか

こちらの事がいろいろ見透かされてるようで

ちっとも勝てる気がしません(笑)

 

この絵本の猫も

吸い込まれそうな

目力の強さと光沢が

猫の持つ野性味とか

神秘的な部分を

強く感じさせてくれます。

 

そんな猫たちの心をざわつかせるのは・・・

いつ現れるともしれない

ネコヅメのよる。

 

 

猫の爪のような妖しい月の出る晩。

人間たちが寝静まった夜に

どこからともなく集まる猫たち。

猫の謎めいた雰囲気と

すごくマッチしていて

これから何が起こるのかと

ワクワクします。

 

空を見上げて待ちわびる猫たちと

興奮気味に立ち上がった猫たちを

じっくり見比べるのも

おもしろいです。

 

猫たちの黒目も、

ネコヅメのように細くなっていたり。

猫背も思わず伸びてしまう程

猫たちを魅了するネコヅメのよる。

 

人は満月の夜に空を見上げますが、

猫はそうではないんですね。

 

普段幸せそうに寝てる姿を見すぎて

忘れがちですが、

猫は本来夜行性。

 

人が知らないだけで、

猫たちはひっそり集会を開いているかも。

空にネコヅメが現れる夜に。

 

そう考えると、

夜空を見上げるのが

少し楽しみになりますね。

 

 

 

 

おわりに

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

なにはともあれ

手に取っていただきたい一冊です。

猫好きには余すところなく

魅力的な本であること間違いなし!

娘は「いい買い物だった!」とご満悦。

 

犬寄りのわたしも

うっかり虜になってしまったくらいです。

 

そしてぜひ、

作者あとがきを読んでいただきたいです。

 

そこには、

『猫と暮らしたいと思ったら

保護猫の譲渡会に行ってみてください。

家族を待つ猫がたくさんいます。

かわいい子猫もいいけれど

ちょっと不機嫌そうにみえる大人の猫にも

目を向けてみてください。

時間をかけて仲良くなったら

きっとたくさんの猫の秘密を

教えてくれると思います。』

とあります。

 

1匹でも多くの猫が

優しい家族と出会えますようにと

願うばかりです。